アナボリックステロイドの副作用|脱毛症

アナボリックステロイドの使用で起こりうる副作用の1つに男性型脱毛症があります。

全てのステロイドが副作用として男性型脱毛症が発症するわけではありませんが、ほとんどのステロイドで引き起こされる可能性がある副作用です。筋肉増強・減量ダイエットを目指して、ステロイドを使用したいと思っているならば、どのように男性型脱毛症が起こりうるのか?を理解することは正しくアナボリックステロイド使用するためにも非常に重要です。

アナボリックステロイドはどのように脱毛を起こすのか

脱毛を起こしやすい人は、体内に存在している男性ホルモンのジヒドロテストロテン(DHT)の濃度が高いためで、DHT由来の成分が含まれたステロイドを使用すると、さらに脱毛が進行する恐れがあります。ステロイド自体が脱毛症に直接関係してくるという誤解もされていますが、これについては間違いです。

ステロイドの使用で脱毛症の副作用が起こりうるのは、元からDHTの濃度が高い人に可能性が高く、脱毛しにくい人にはステロイドを使用しても脱毛症になりにくいのです。

では、DHTとは何か?男性ホルモンには、テストロテンとジヒドロテストロテン等があり、テストロテンに比べて最低3倍から最大6倍までの筋肉増強の効果のある強力なものです。
ジヒドロテストロテンは、胎児の期間に大量に分泌されて男性機能の形成を促進し、男の子としての形を作る非常に大切なホルモンです。しかし、生まれてからはニキビ・体毛を増やす・精力減退・薄毛などを発症させてしまうようになります。

筋肉増強の効果も強いが、迷惑なものにまで効果を出してしまうのが、ジヒドロテストロテンなのです。

どのステロイドが脱毛を起こすのか?

脱毛の原因となることで有名なステロイドはいくつかありますが、脱毛症になりにくいステロイドもあります。基本的に、DHT由来の成分が含まれているアナボリックステロイドには、脱毛の加速・脱毛症になるリスクは高くなります。ですので、抜け毛・脱毛症を気にする場合は、DHT由来のアナボリックステロイドは使用を控えなければなりません。

以下は、脱毛症の副作用が起こりうる可能性のあるステロイド、脱毛症になりにくい、もしくは予防できるステロイドです。

テストステロン由来のアナボリックステロイド
メダナボル
DHT由来のアナボリックステロイド
オキシポロン
アナドリン
ウィンゾロン
プリモボラン
ハロフルオックス

残念なことに、ここで紹介している減量効果の高いステロイドは、全て脱毛症を引き起こす可能性があります。

しかし、減量効果の高いステロイドほど、どの副作用も小さく発症しにくいので適切な期間でのサイクルを組むことで、脱毛を引き起こさないで取り組める可能性はあります。

ステロイドを使用しても脱毛を予防できるのか

脱毛を予防できるもの、できないステロイドがあります。
基本的に、DHT由来の成分が含まれているアナボリックステロイドは、予防する手立てはありません。抜け毛が多くなったらステロイドサイクルを中止し、ステロイドによって蓄積された体内のDHTの濃度が薄くなるのを待たなければなりません。

しかし、DHT由来の成分ではなくテストステロン由来の成分のアナボリックステロイドには、脱毛を予防する手立てがあります。
テストステロンも、5σリダクターゼという酵素によってジヒドロテストロテンに変換されてしまいますが、5σリダクターゼと結びつくのを防ぐことができるケア剤があります。有名なのが、プロペシアです。

プロペシアがあれば、体内でDHTの濃度が高まることを防ぐことができるので、脱毛の予防・阻止が可能となります。ただし、筋肉増強の効果は弱くなります。

 筋肉増強の効果は弱くはなりますが、ステロイドを使用するだけでも筋肉増強の効果はすざましいので、特に気にすることではないと思います。

まとめ

アナボリックステロイドの使用で起こりうる副作用や可能性のある副作用を知ることは最も重要なことです。

起こりうる問題や可能な治療法を理解することでアナボリックステロイドを安全に使用することができます。もし、脱毛が気になっているのならば、今回ご紹介したアナボリックステロイドを使用するときは、予防できるケア剤を準備して使用するようにしてください。

各アナボリックステロイドの副作用発症リスク一覧表をご紹介しています!
1.当サイト「筋肉増強に効く!アナボリックステロイドの集合知」は、アナボリックステロイド等の医薬品をご紹介をしています。

これらの医薬品等は、日本国内で医薬品医療機器等法を遵守して販売等されている医薬品等に比べて、保健衛生上の危険性(リスク)があります。厚生労働省も注意喚起されています。
リンク厚生労働省

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4.アナボリックステロイドは筋肉増強作用があるためドーピング禁止薬物に指定されています。スポーツやボディービルのために使用する場合はご注意ください。

ドーピングについての詳しい情報は日本アンチ・ドーピング機構等にお問合せください。
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