テストステロン・エナンセートは、体内で自然に分泌される男性ホルモン(テストステロン)と同じ成分が含まれています。
テストステロンは、筋肉の増加、体毛の成長、骨量の増加、男性作用等の働きがあります。ボディービルダーの世界では、このテストステロン・エナンセートは非常に人気の1つのアナボリックステロイドで、週に500㎎投与することで30日間で4.5㎏の筋肉の増加ができるとも報告されています。
この記事では、テストステロン・エナンセートの効果や副作用について説明します。テストステロン・エナンセートの特徴
テストステロン・エナンセートを、20週間にわたり25mg,50mg,125mg,300mg,600mg投与した研究では、600㎎投与したグループは約8.9㎏の筋肉量が増加しています。
出展https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11701431
更年期障害
精神疾患・うつ病
骨粗鬆症
勃起不全等
低テストステロン症の症状に使用されています。
テストステロン・エナンセートの副作用
経口のアナボリックステロイドは、体内に効果を持続させるため化学加工が施されているので、肝臓に対して有毒性がありますが、テストステロン・エナンセートは注射での投与のため、肝臓に負担をかけることはありません。
女性化乳房
男性ホルモンの減少
男性型脱毛症
テストステロン・エナンセートで、男性ホルモンを大量に摂取するため、脱毛に直接影響のあるホルモンも濃くなります。そのため、脱毛の症状を引き起こす可能性があります。
しかし、育毛剤などのケア剤で予防・治療ができますのでそこまで心配する必要はありません。女性化乳房
テストステロン・エナンセートで、最も起こりうる可能性のひとつが女性化乳房です。
男性ホルモンの減少
体内に男性ホルモンの濃度が高まると、体は正常の男性ホルモンの数値に戻そうとして、体内でのサイン性ホルモンの分泌を止めてしまうことがあります。 男性ホルモンの生成を行われないと、サイクル中やステロイド終了後に筋肉量の減少、筋力の低下、精子の減少などの副作用が起こる可能性があります。男性ホルモンの生成能力を回復させるためには、クロミッドを使用して改善をしてください。テストステロン・エナンセートの使い方
テストステロン・エナンセートの半減期は、経口のアナボリックステロイドに比べて非常に長く5~7日あります。
ですので、週に2回程度の投与で十分に効果を発揮させることができます。投与量は、1週間に2回各200~250mgの合計400~500㎎の範囲が最も有効とされています。まとめ
テストステロン・エナンセートは、非常に強力で海外のボディービルダーの世界では大人気のアナボリックステロイドです。しかし、注射投与になるので、正しい知識と管理が必要で使いこなすのは大変難しいです。
アナボリックステロイドは筋肉増強作用があるためドーピング禁止薬物に指定されています。スポーツ、競技のために使用する場合はご注意ください。詳しくは、専門医、公認スポーツファーマシスト(薬剤師)へご相談ください。
リンクhttp://www3.playtruejapan.org/sports-pharmacist/search.php