アナボリックステロイドの使用で、ほぼ確実に引き起こされる副作用の1つが男性ホルモンの減少があります。
男性ホルモンが減少すると、精子の量が減少、睾丸での精子の生成が作れなくなったりします。また、筋肉量の減少・筋力の低下にも影響を与えます。
どのようにして男性ホルモンの減少を起こすのか
アナボリックステロイドの使用で、男性ホルモンが体内で一気に濃度が高まります。
体内に必要以上に男性ホルモンが高まると、元の濃度に戻そうとし垂体腺が成長ホルモンの分泌を止めてしまいます。この時に、精子の生成を促進させる性腺刺激ホルモンの分泌も止めてしまうのです。
男性ホルモン減少はどれくらいなのか
ある研究で、男性に200㎎のテストステロンを20週間投与した後の精子の状況をまとめています。
投与後の6週間後を検査してみると、精子細胞はわずか20%しか機能しておらず、さらにその中の25%しか正常の精子は無かったという結果になっています。
このように、男性ホルモンの種類に関係なくアナボリックステロイドを使用することで、精子の減少はほぼ確実に起こるというのが実情です。
その他の要因で男性ホルモンが減少するのは
育毛剤に含まれている5σリダクターゼ阻害剤です。
有名なものは、フィナステリド、デュタステリド、プロペシアです。これらは男性ホルモン(DHT)の生成を抑制し、脱毛を防ぐことができるものですが、同時に精子の量も減らしていまう副作用を持っています。
アナボリックステロイドは種類によっては、育毛剤を使用し脱毛を予防しなければなりません。ですので、育毛剤を使用するときは注意しなければなりません。
男性ホルモン減少を食い止めることはできるのか
クロミッドと呼ばれるケア剤で改善させることができます。
ステロイドサイクル終了後の回復サイクルで使用することで、元の状態まで回復させることが可能です。
まとめ
アナボリックステロイドの使用で、ほぼ確実に引き起こされる男性ホルモンの減少しますが、クロミッドを使用し回復サイクルを行うことで改善されます。
筋肉量の減少・筋力の低下のみならず、精子の減少等を引き起こさないためにもしっかりとケアを行い、健康状態を維持していきましょう。